『マーケティング発想を取り入れたウェブサイトの画面設計』 WCAN2018/4 感想


2018/4/21 にWCAN 〜 AQUENT Presents 〜 「マーケティング発想を取り入れたウェブサイトの画面設計」を聞いてきました。講師は、益子 貴寛(ましこ たかひろ @takahiromashiko) さんです。
お話を聞いていて、"プロ意識"がすごいなと感じました。プロ意識があることは当たり前のことですが、やるからには本気でやりたいという気持ちが伝わってくるセッションでした。また、私の心に響いた言葉も「名言」として書いていきたいなと思います。



SNSでの世論調査

そして今回は、〜 AQUENT Presents 〜 ということで、派遣事業や紹介事業をやっているエイクエントさんの話も聞けました。エイクエントさんはTwitter(@aquentjp)でWebのことに限らず様々なアンケートをとっているそうです。世間の意見などを知る機会は少ないですが、これからエイクエントさんのツイートをチェックしていくと新しい発見があるかもしれませんね!


最近のTwitterアンケート例




セッションの覚書


マーケティング発想とは

良いサイトと悪いサイトの見分け方は、"どう行動してほしいのか、わかるサイト" かどうか。

ここで出てくるのが"マーケティング発想"。マーケティング発想とは、"消費者の行動を促すこと"。これを CTA(Call To Action) というそうです。これがコンバージョン(最終的な成果)に繋がります。

名言1:「ユーザーの行動を後押ししていますか?


ワイヤーフレーム作り(画面設計)

まず、ワイヤーフレームとはwebページのレイアウトを決める設計図のことを示します。デザイン前にレイアウトを決めて、クライアントに「こんな感じで進めますけどいいですか?」とあらかじめ合意を取るためのものです。

ワイヤーフレーム作成で大切なことは、"CTAをきちんと書くこと"

また、「見出しやコピーを本気で書いておくとワイヤーの本気度が上がる」とも言っていました。

名言2:「ワイヤーフレームの段階から手を抜かない。ワークフローは繋がっているので後工程に影響してくる。プロジェクトの方向性はワイヤーフレームで決まることもある。ワイヤーフレームから熱量を入れたい。」

さらに益子さんはワークフローで写真撮影を先にやるそうです。これは人によってやり方が変わってくる箇所なので様々な考え方がある部分だと思います。

名言3:「どうせやるなら本番で使う写真を使ったほうが有意義に時間を使える。ダミー画像を探している時間が無駄。」


ワイヤーフレームの3つのタイプ

  • ランディングページ発想→いきおいで。インパクト勝負。コンバージョンやCTAが最優先。
  • ツリー発想→てがたく。情報分類やラベルの分かりやすさが勝負。コーポレートサイト/製品案件向き。
  • スタイルガイド発想→かしこく。ユーザーインターフェースやコンポーネントのコンテキストが勝負。ウェブサービスや管理画面向き。

どんなWebサイトを作りたいのかを先に考えておきそれに合わせたワイヤーフレームを作成することで、無駄な工程や時間を取り除くこともできそうですね。


成果を高めるCTAの設置方法

  • 全てのページにCTAをおく。
  • 長いページでは複数箇所にCTAを置く。
  • CTAは目立たせる。大胆なデザインした方がユーザーの行動を喚起できる。
  • CTAのラベルでは行動を喚起する言葉を入れる(例:「資料請求」ではなく「資料請求する」というボタンにする)。
  • 数種類のCTAにはメリハリを。

お問い合わせボタンや購入ボタンなどは、分かりやすく・目立たせ・目につくようにするのが大事ということですね。また、「フォームの設計がコンバージョンに直結してくる。」そうです。Webサイトは基本的に見るものですが、フォームだけは直接ユーザーさんが入力していく画面になるのでそのことも頷けます。


大規模なものほど、画面設計はペルソナをきちんと考えて設計

  • ペルソナを作るときに大切なのは、「キャッチコピー」
  • その人を一言で表すと何かを考える
  • 写真をつけるのも良い
  • 年収なども考えておく(お金をどれだけ落としてくれるのか?)

魂のこもったペルソナを(1~2分くらいで!)作ると、ワイヤーが作りやすくなるそうです。
※案件によって違うので全部作るわけではない。

ペルソナを作成するメリット

  • ペルソナを作っておくとちゃぶ台返しの防止になる。
  • クライアントは話せば理解してくれる。その人から理解を得るためのエビデンスとして有効。
  • デザイン・情報設計の根拠になる。
  • UXを考えるならペルソナが有効。


感想

画面設計について考える機会があまりなかったので、これから考えていく良いきっかけになったと思います。
クライアントがWeb屋に求めることは、「かっこいいサイトを作って欲しい」や「管理しやすくして欲しい」など見た目についてのこともありますが、最終目標としては、「Webサイトを作成/改善することで売り上げをあげたい」です。益子さんのお話を聞いて、Webサイトを作成していく上で"マーケティング発想"は必須なのだと気づきました。

他にも「CTAの配置」についてや、「フォームのデザイン」についてなどもお話ししていただけました。そこは、スライドに全てが載っているのでスライドの方で復習していこうと思っています。

名言4:「我々はWebの医者」

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