WCAN 2019 Autumn 参加レポート
WCAN 2019 Autumn に参加してきました(運営もやりつつ...)!今回のメインセッションはブランディングについて、マーケティングについて、そしてメインスピーカーの二人の対談の3本立てでした。長くweb業界で活躍してきたお二人の対談を聞けるのはなかなかないのでとても良い機会をもらえたなと思っています。また、これからの自分の働き方について考えていかないといけないなと気づかされたのも大きな収穫となりました。
今回の記事はほぼ自分用メモの書き起こしなので読みづらさはご了承ください...!!
LT
LTでは5名の方のお話を聞くことができました。感想やなるほどと思ったことについてまとめました。
ブログ読者に価値ある情報を届けるために工夫したこと
冨田 伴成 さん
私もブログを書いているのでとても参考になるお話しでした。ただブログを書くだけでなく、読者を意識した記事作りを文章構成から考えているそうです。アクセス解析で読者のニーズを探ったりも...。見習うべきことを5分間でぎゅっと聞くことができました。
内容 Pick Up
- 自分のブログを読んでほしい読者を決める。決めないと書く内容がブレてしまうため。
- 結論をはじめに書くこと。具体例には体験談を持ってくるといい。
- 句点や改行で文章の緩急をつけて、飽きない記事に。
- 画像を適度に入れる。文字だけでは読者が疲れてしまうため。
- アクセス解析して読者のニーズを探る。
slideshare:https://www.slideshare.net/ssuserc0b160/ss-179432177
昭和企業にこそ、イノベーション
川崎 太聞 さん
川崎さんのお父さんは会社を経営しているそうです。その会社では電話やメールといった手段で受注していたようで、それを川崎さんがwebに切り替える改革をしたという内容でした。学生でありながらECサイト構築に挑むその行動力には驚かされました。
内容 Pick Up
- 現状維持=後退・衰退(今の市場を見て将来を見れていない)
- 社員との雑談から「応援したい」という気持ちを引き出し信頼をえる(距離感も大事)
ECサイトで実現したい『体験』のあり方を考える
井斉 花織さん
今まで作成してきたECサイトデザイン制作の中で学んだことについてお話ししてくださいました。ECサイトデザインをする前に、実店舗とECサイトを比較したり、ユーザーの不安要素を「もし〜」で洗い出したりしながらECサイトに必要な3つの事を導きたしたという内容になっていました。
内容 Pick Up
- ECサイトは安心感が大事
- 実店舗と比較してその違いからECサイトに大切なところを見つけていく
- 既存の類似サイトを調査し自分か作ろうとしているサイトに必要な事を探っていく
- デザイン前にユーザーの行動パターンを洗い出し
speakerdeck:https://speakerdeck.com/isaikaori/ecsaitodeshi-xian-sitai-ti-yan-falsearifang-wokao-eru
UIフレームワークって本当にいるの?
コンチさん
タイトルからUIフレームワーク反対!という話かと思いましたが、そんなことはなかったです。メリット・デメリットについてお話ししつつも、こんな人にUIフレームワークをおすすめしたいと言う内容でした。
話の中で「UIフレームワーク使っている人ー」という質問があり会場の中で手をあげた人は5人もいませんでした。驚きです...。
内容 Pick Up
- UIフレームワークはドキュメントがあるのでチーム作成で安定感がある
- UIフレームワークはUIを学べるのでコーディングに自信がない人ほど使った方がいい
- ドキュメントを見て何をもたらすのかを確認してから使うべき
speakerdeck:https://speakerdeck.com/contiki9/really-a-ui-framework
受注単価が3倍になる成果の出る見積もり
権 成俊さん
権さんのお話しはちゃんと聞くことができませんでした...。なので、後日配布される参加者用のスライドを見つつ復習してみました。
残念ながら感想はかけませんが、↓ここら辺のお話しを+αバージョンでされたのかなと。
見つけたサイト:http://www.webconsultant.jp/seminar/post-41.html
webデザインから始まった、ブランディング・デザインの話
株式会社アンティー・ファクトリー 代表取締役 / アートディレクター 中川 直樹さん
アンティー・ファクトリーさんはweb屋さんだけど、CMや、グラフィックデザインなども手掛けているそうです。そこまでお客さんから仕事を任されるようになった中核には「アイデンティティ・デザイン」がありました。
今回のお話しではアイデンティティ・デザインに行き着いた理由や事例だけではなく、「ブランド」「ブランディング」「ブランディング・デザイン」「アイデンティティ・デザイン」とは何かというところから説明していただけました。私は、普段これらの単語に馴染みが無かったのですが、この解説のおかげで私でもなんとか理解しながら聞くことができました。
リブランデング(すでにあるものを再ブランディングする)をした事例を交えて「アイデンティティ・デザイン」の工程についてお話ししていただきました。
「アイデンティティ・デザイン」に行き着いた理由は、そのサービスについて根掘り葉掘り聞き出し、デザインの大本となるものを言語化してデザインにブレがないようにした結果 "アイデンティティ・デザインになってた" ということだったそうです。
お話しの最後の方に今回 "共有したかったこと" についてお話しされていました。
- ブランディングデザインで仕事の幅が広がる
- ブランディングデザインについて整理できたらなと思っている
ブランド・パーソナリティを作る工程
※ブランディングしていく時は、クライアントさん5人以上くらいと一緒にやっていくそうです。
- 実際の消費者イメージを調整し、理想の姿を入れていく
- それを人物絵と消化し、タレントなどに例えてみる
- 次に、コンセプトを基にイメージボードを作る ここまでがアイデンティティデザイン
web制作のレベルを圧倒的に上げる、マーケティング発想法
株式会社タービン・インタラクティブ 代表取締役 志水 哲也さん
珍しいことは価値が高い。web業界ではマーケティングとweb制作両方できる人はあまりいない。タービンさんはそこを戦略的についていくことで企業価値を高めていったようです。
今回は、今のタービン・インタラクティブさんに至るまでの過程や、タービンさんがBtoBの大手企業専門である理由についても聞くことができました。その理由について聞くとなるほどなと思えることがいくつもありました。
マーケティング要素を充実させるメリット Pick Up
- 分かりやすい話ができる
- 顧客の利益に直結するのでお客さんサイドの話もできる
- お客さんに投資であることを理解してもらえる
- 自社のマーケティングもできる
雑学:マーケティングに対する日本語はないみたいです。日本語で説明すると「ものを買いたい、売れる状態にすること」をマーケティングというようです。
また、HubSpotについての話も聞くことができました。普段Zohoしか触ったことが無かったので少し視野が広がった気がします。HubSpotではCRM、CMS、マーケティングオートメンション、SEO、メール管理などなどできるようです。具体的にはユーザーに合わせた時間や内容のメールも送信できるそうです。かなり幅広いツールですね。
今回の話では自身の経験談から「珍しいことは価値が高い。それは誰もやりたがらない(新しい、難しい、よくわからない)から。自分や企業の価値を高めたいなら誰もやりたがらないことに挑戦してみよう。」ということを参加者の皆さんに伝えようとしてくれていました。
業界歴最長⁈ 2人のweb制作会社トップが語る、web業界で成功するための4つの視点
中川 直樹さん と 志水 哲也さん の対談
「これから変化していく〇〇」という小テーマ4つを基点とした対談を聞くことができました。常に変化し続けるIT業界ですが、AIも発達してきたことでより一層加速しているのを感じています。そんな中この業界を生き抜き成功してきたお二方の対談を聞けるというのはこれからの自分の働き方を見つめ直すいい機会になったと思います。
これから変化していくWEBの仕事
「フロントエンドは自動化が進みそう。実装だけが仕事だと消えていきそう。ある程度機械ができるようになると価値が下がってしまう。」という話がありましたが、私もそれはネットをみたり実際にサイト制作をしていてだろうなぁとは思っていました。私はこういう話を聞くと少し不安になるけどちょっと未来が楽しみにもなってくる複雑な気持ちになります。志水さんは「人がやらないといけないところを探す癖がついている。」そうです。これからの時代を生き抜く+成功には必要な考え方だなと思います...。
これから変化していくweb業界
2000年〜2021年辺りまでのweb業界の流れについてお話しいただきました。ではこれからは?「近年ではWEB業界もコンサルタントができることが求められるようになっているが、2021年〜コンサルはなくなってくるのでは?AIがとってしまいそう。」という話もされていました。これからAIと上手く付き合っていくためにもAIの情報にもアンテナを立てておく必要がありそうです。
これから変化していく働き方
リモートワーク(テレワーク)、フレックス制、プロジェクト制、副業など...これをやるなら受け身ではなく、成功させるためにそれを使う従業員が成功させようとしないといけない。自分で自分を高めないとできる人との差ができてしまう。重要なのはポジティブに、チャレンジしていく。
うんうん。と思いながら聞いていましたが、経営者目線の結構ストレートなお話しもいくつかありました。おそらく受け身な方な私にはグサっとくる内容もありました...。まずは健康管理ちゃんとしよう(参加した人は分かる話)。
これから変化していく働き方
「名古屋は田舎だけどお金がある。」だからこそ"楽"な所だそうです。名古屋に定住している人には外に出る理由もなく、そんなにチャレンジしなくても大丈夫な環境がある。
こんな話をズバズバとされていました。名古屋は都会だと思っていたので少し驚きましたが、私自身名古屋近辺から出たことないのでそういうことかと納得しました。
「しかし、これからは変わらざるおえない。トヨタなどの製造業も変化してきて、リニアが開通したら2027年には品川に40分で行けるようになる。だから東京に出る人が増えるのでは?大阪も開通するはず。より仕事を続けるのなら、名古屋だけではなく外の世界を見ること。今やっている仕事を大事にしつつ、それをベースに他の軸を育てていく(チャレンジする)のが大事。」
ワクワクする話ですが、ぼんやりしていると時代に置いていかれそうですね。時代の動きを見つつ将来について真剣に考えていかないと...。
Web業界で生き残り、成功するために
- プロフェッショナリズム(1つだけではなく2つ持つと際立つ)
- この人に任せれば何とかなると思わせられる人
- ネットワーク人材リソース・ビジネスリソース(誰と仕事をするのかが重要になってきている。その人の人脈で問題を解決できる場合も。)
- 人に好かれる(ある程度仕事ができる人がほとんど、そこから抜けるには信用を得ること)
- 貴重な人材になる(自分の見え方を変えるのも重要、結果論ではなく戦略的に)
- 仲間が大事(自分の得意以外を持っている仲間が自分を育ててくれる)
- 仕事を好きになること(世の中の流れは、個人で責任を負っていく流れになっている、仕事が好きであれば、ON/OFF関係なく仕事を考えることができるのでアイディアが浮かぶチャンスも増える)
働き方改革で短期間で集中してやりきることができる人が求められる。